道路標識と反射材

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日本国中どこへ行ってもお世話になる、私たちの安全の要となっているのが交通道路標識です。皆さんも、通りを歩けばまず100%目にされることでしょう。交通標識は種類も色も豊富で、様々な場面で活用されていますが、この標識に欠かすことが出来ない素材が反射材です。今回はそんな道路標識についてまとめてみました。

 

道路標識の設置

道路標識の設置には、下記の機関が関わっています。

  1. 都道府県公安委員会が設置
  2. 道路管理者(国土交通省、都道府県、NEXCOなど)が設置

ちなみに、ご存じかとは思いますがNEXCO(ネクスコ)とはNippon EXpressway COmpany Limitedの略称で、東日本、中日本、西日本の3社で構成され、日本各地の高速道路の保全を行っている会社組織です。

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道路標識の反射材

道路標識に使用されている反射材は、その製作時期により異なっています。

  1. 初期              ガラスビーズ封入型
  2. その後           ガラスビーズカプセル型(白色比較でガラスビーズ封入型の4倍の輝度)
  3. 現在              プリズムレンズ型(白色比較でガラスビーズ封入型の30倍の輝度)

新たな反射材の開発とともに、道路交通標識の輝度や耐候性がアップしてきており、現在はガラスビーズ封入型とガラスビーズカプセル型を順次プリズムレンズ型に更新中です。

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ここでちょっと、反射材についておさらいをしておきましょう。

反射材の種類は様々ですが、分類すると下記のようになります

  1. ガラスビーズ露出レンズ型特徴 反射性能は高いが耐久性が弱い
  2. 用途 反射安全ベストなど
  3. ガラスビーズ封入レンズ型

用途 トラフィックコーンや初期の道路標識など

特徴 安価で曲部にも貼りやすく加工がしやすい

    1. ガラスビーズカプセルレンズ型
      特徴 封入レンズ型の4倍の輝度
      用途 道路標識に多用
    2. 軟質プリズムレンズ型
      特徴 軟質のため、衣料品に適する
      用途 輝度の要求される反射安全ベストなど
    3. 硬質プリズムレンズ型
      特徴 軟質より輝度、耐候性ともに優れている
      用途 道路標識、ガードレール、デリネーター、リフレクターなど
    4. カプセルプリズム型
      特徴 超高輝度、耐候性が大変高いが高コスト
      用途 高速道路標識のほか、一般道の標識もカプセルプリズム型への更新がスタート

先ほども申し上げましたが、現在はガラスビーズ型からプリズム型へ、道路交通標識に使われている反射材の更新がどんどん進められているのが現状です。そして、現在高速道路標識に使用されているカプセルプリズム型に、一般道も含め全ての道路交通標識が更新されるのが理想と思われますが、高コストということもあり、現在まずは高速道路と主要幹線道路の更新が行われているのが現状です。

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標識の色

JIS規格 Z 9101によって定められた安全色を用いる規定となっています。

より高輝度の、より耐候性が高い超高輝度硬質プリズム型反射材の研究と開発に取り組む私共DM道明光学株式会社は、反射材のより一層の普及による皆様の安全のため、品質最重視で生産を行っています。そして将来的には、高品質の反射素材をより低コストで皆様にお届けできるよう研究を重ねてまいります。以上のように、反射材と道路交通標識は切っても切れない関係なのです。