デリネーター(Delineator)といっても、一般的にはあまり馴染みのない言葉かも知れません。日本語に直すと視線誘導標、一般道路や高速道路に建っている白色や黄色の棒の様なものといえばお分かり頂けるでしょうか? これらの誘導標は道路の端や中央部分に沿って連なって配備され、昼夜を問わず運転者の視線を誘導するために活躍しています。 また大雨や多量の降雪などの自然災害時にも、道路の存在を示す大切な役割を担っています。
デリネーターの種類
一口にデリネーターと言っても、その種類は様々。色々な場面に則した形態やカラーで運転者や歩行者の安全を守っています。躯体の材質は硬質の金属や軟質のウレタンなど様々ですが、共通の特徴としては、運転者からの視認性を考慮して反射材や反射材を利用した製品が取り付けられているという点が挙げられます。
ポールタイプ
最も一般的なデリネーターは、高速道路や一般道などに設置されたオレンジ色のポール状のタイプでしょう。樹脂で出来ているため柔らかく、柔軟性があるため万が一誤って人や車両が接触してしまっても安全性の高い製品となっています。形状は最も多い丸型に加え、三角柱タイプ、または6角、8角といった多面体の物も見られます。こうした多面体のデリネーターには、そのそれぞれの面に反射シートを取り付ける事が出来るため、通常のタイプより目立たせる工夫もしやすく、近年開発や普及が多く見られるようになりました。最も一般的な色は、冒頭でも申し上げたオレンジ色。その他、ブラウンやグリーンなど、シーンに合わせて様々なカラーが取り揃えられ、各安全機材 デリネーターメーカーから販売されています。
トラッフィックコーン
デリネーターという大きなくくりには、トラフィックコーンも入れることが出来るでしょう。工事現場などでは必ずと言ってよいほど目にすることが出来ます。こちらは先ほどのポールタイプのように地面に固定されていないもので、小型軽量でどんな場所にも瞬時にして設置や撤収が可能です。形はお馴染みの三角錐のものが最も普及していますが、最近では空力抵抗を考慮して作られたタイプや、変形や多面体化させることより目立たせるための特徴としているタイプも見られます。また、円錐形のトラフィックコーンのトップにLEDライトを取り付ける事により、更なる高視認性が図られているタイプもあります。
ドラム型
こちらも高速道路、一般道路を問わず活躍しているデリネーターです。樹脂で出来た太い樽型で、樽の胴の部分に反射材が巻き付けられています。大型ですが容易に移動ができるため、その視認性の高さと機動力の良さを活かし、あらゆるシーンで誘導標や衝突時の安全クッションの役割を果たしています。
その他のデリネーター
ロードパイプと呼ばれるものは、ポール状ですがスチール製が多く、ポール同士をチェーンなどで結んでいるケースもあります。そしてスチールポールの首の部分には、反射材が取り付けられています。また、曲線部誘導標と呼ばれるカーブマーカーやカーブプレート、アローサインなども路上に多く普及しています。
デリネーターのための反射材を世界へ
これらデリネーターに取り付けられる反射材を、私共DM道明光学株式会社は中国の本社工場で量産し、世界へ輸出&販売しております。
これからもより高輝度高品質の反射シートの更なる量産を目指し、皆様の安全のため、DMは反射材製品の研究開発を行ってまいります。