反射材の種類について

反射材 ガラスビーズとプリズムタイプ

反射材 ガラスビーズとプリズムタイプ

反射材はガラスビーズタイプのものと、プリズムビーズタイプの2種類に大別されます。

今回はそれぞれのタイプについてご説明して参ります。

 

ガラスビーズタイプの反射材

ガラスビーズタイプの反射素材の構造は、基材のシートに細かい球状のガラスビーズを敷き詰めたものです。ガラスビーズを通過した光は、基材である反射膜に当たりビーズの屈折により再帰性反射を起こします。ガラスビーズはその特性により、あらゆる角度からの光を受け止めることが可能です。露出型、封入型、カプセル型の3種類があります。

  1. ガラスビーズ 露出型 べースとなる反射膜の上に、ガラスビーズを均一に並べて接着したシンプルな構造をしています。ガラスビーズが表面に露出しているため、高輝度が期待できる反面、汚れが付きやすいなど、耐久性においては他のタイプに比べ若干劣ります。反射安全ベストや様々なガーメントなどに多く活用されています。
  2. ガラスビーズ 封入型 べースとなる反射膜の上のガラスビーズ層を保護するため、クリアーな樹脂で覆ったものです。ガラスビーズが樹脂層で保護されているため、露出型に比べ耐久性が高く、汚れの除去も容易です。しかし、樹脂に覆われている分、輝度は若干落ちます。トラフィックコーンや工事用の看板などに利用されます。
  3. ガラスビーズ カプセル型 基材に接着されたガラスビーズ上に空気の層を作り、それを透明なフィルムで覆ったタイプです。ガラスビーズと表の保護層の間に空気の層を作ることにより、ガラスビーズ本来の反射性能が活かされ、ガラスビーズを樹脂で直接覆った封入型に比べ、輝度を高めることが可能となりました。道路標識などに利用されます。

プリズムタイプの反射材

プリズムタイプの反射材は,直角三角錐などの形状のプリズムをシート表面に並べ、接着したものです。光源から照射された光が、プリズム面で反射して再帰性反射を起こします。ガラスビーズに比べ高い輝度を確保することが出来、耐久性も高いという特性があります。そのため、悪天候などハードな状況下での視認性と耐久性が要求される道路標識には最適な反射素材です。プリズムタイプの反射素材は、次の3つの種類に大別されます。

  1. プリズムタイプ 軟質型 自在に曲がる性質と高輝度を最大限に活かし、長距離トラックの荷物室の背面や側面に張られる反射テープなどに利用されています。
  2. プリズムタイプ 硬質型 ハードな状況にも耐え得る硬質の持つ耐候性能の高さを活かし、道路のガードレールや自転車ペダルの反射板などに利用されています。
  3. プリズムタイプ カプセル型 耐候性の高さと高輝度を両立させているカプセル型のプリズム反射材は、その性能の高さから高速道路の標識などに活用されています。カプセル型のガラスビーズと比較して、3倍以上の輝度が確保できます。

以上、ひとくちに反射材といっても本当に様々なタイプがあることがお分かり頂けたと思います。様々な分野でその特性を活かす反射材素材を、DM 道明(ダオミン)株式会社は製造 販売し、いつも皆様の安全をお守りしております。

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